Intelligent Power Manager 2
- Point 1|仮想環境専用ソフト
- IPM2は仮想環境専用の仮想アプライアンスソフトウェアです。
VMware または Hyper-V 上の仮想マシンとして稼働します。 - Point 2|IPM1の後継ソフト
- IPM1の基本機能を継承してUser Interfaceが新しくなりました。
オートメーション機能によりイベント発生時のトリガー作成が容易に。 - Point 3|データセンター向け機能の強化
- データセンターレイアウト機能が追加されて、
ルーム、ラックの列、個々のラック単位で電力監視が可能。
Intelligent Power Manager 2 ライセンス体系
ライセンス | 管理ノードの上限数 | 型式 | 価格 |
---|---|---|---|
Optimize (Perpetual) | 10 | IPM-OP-P-10 | ¥172,300 |
Optimize (Perpetual) | 15 | IPM-OP-P-15 | ¥232,300 |
Optimize (Perpetual) | 50 | IPM-OP-P-50 | ¥621,200 |
Optimize (Perpetual) | 100 | IPM-OP-P-100 | ¥1,093,400 |
ライセンス | 管理ノードの上限数 | 型式 | 価格 |
---|---|---|---|
Optimize (Maintenance) 1年 | 10 | IPM-OP-M1-10 | ¥30,000 |
Optimize (Maintenance) 1年 | 15 | IPM-OP-M1-15 | ¥40,000 |
Optimize (Maintenance) 1年 | 50 | IPM-OP-M1-50 | ¥106,700 |
Optimize (Maintenance) 1年 | 100 | IPM-OP-M1-100 | ¥186,700 |
- 仮想環境専用
- VMware
- Hyper-V
Intelligent Power Manager 2とは
Intelligent Power Manager 2 (IPM2)は、複数の無停電電源装置(UPS)と環境デバイスの監視・管理に最適な電源管理ソフトウェアです。ブラウザからネットワークを通じて、遠隔地の電源環境を監視する事ができます。IPM2は幅広い機能を備えているため、環境センサー、ePDU、ATS、他社のUPS(標準UPS MIB)をサポートするデバイスとも互換性を維持しています。また、VMware vCenter, VMware ESXi, Windows Hyper-V, Nutanix AHV, Dell VxRailの仮想環境と連携可能です。
※ IPM2は仮想環境専用の仮想アプライアンスソフトウェアです。VMware または Hyper-V 上にIPM2仮想アプライアンスをデプロイし、仮想マシンとして稼働します。IPM1と異なり、Windowsインストール版は提供されておりません。
※ IPM2は60日間のトライアル期間(機能制限なし)があります。この期間内に、有償のOptimize PerpetualとOptimize Maintenanceをアクティベーションしてください。トライアルの有効期限が切れると、IPM2の機能が無効になります。
※ Eaton JapanのIPM2概要ページは、こちらをご覧ください。
Optimize Perpetualとは
IPM2のOptimize Editionを永続的に利用するためのライセンスです。IPM2にライセンスをアクティベーションした時のバージョンを永続的に利用できます。
※ PerpetualとMaintenanceはセット購入必須となります。Perpetualのみの販売はしておりません。
Optimize Maintenance 1年とは
IPM2のバージョンアップグレード及びEaton社のサポートを受けるためのライセンスです。ライセンスアクティベーションした日を起点として1年間、ライセンスが有効になります。ライセンスの有効期限が切れると、バージョンアップグレード及びEaton社のサポートを受けられなくなります。
※ Optimize Maintenance 1年を複数年(n年)分購入すると、IPM-OP-Mn-**が発行されます。このライセンスは、ライセンスアクティベーションした日を起点としてn年間、ライセンスが有効になります。
※ メンテナンスライセンスの更新作業(再アクティベーション)は、必ず有効期限切れ後に実施してください。有効期限切れ前に2つ目のライセンスをアクティベーションすると、その日を起点としてn年間の期限が設定されてしまいます。
ノードカウント
IPM2はノードのカウント対象が変更になりました。IPM1はUPSだけがカウント対象でしたが、IPM2ではHypervisorがカウント対象に含まれました。
※物理Windows ServerをIPM2で管理する場合、物理Windows Serverもノードカウントの対象になります。また、Windows ServerにてWinRMを有効化する必要があります。
物理Windows ServerをIPPで管理すれば、IPM2のノードカウント対象外となり、WinRMを有効化する必要もなくなります。
ノードカウント対象
- Eaton UPS, ePDU, ATS
- Hypervisor (VMware ESXi, Microsoft Hyper-V, Nutanix AHV)
- 物理Windows Server (要:WinRM有効化)
ノードカウント非対象
- Location (Data center, room, row, rack)
- Cluster
- Virtual Machine (IPM2含む)
Intelligent Power Manager 2 最新バージョン ダウンロード
Intelligent Power Manager 2はEaton社Webサイトからダウンロードして下さい。
IPM2 ダウンロードURL (Eaton UK)
https://www.eaton.com/gb/en-gb/digital/brightlayer/brightlayer-data-centers-suite/disaster-avoidance-software.html
※ ブラウザでダウンロードに失敗する時は、「Free Download Manager」を使用してダウンロードしてください。
グラフィカル ユーザー インターフェース(GUI)
- 多言語対応(日本語対応済み)
- ネットワーク上のUPSを検出
- 消費電力の統計
- 電源の問題のアラート通報
- ネットワーク上のどのPCからでも、複数のUPSと環境センサーの管理が可能
- Network-M2 Cardのファームウェア一括アップグレード
オートメーション(自動化)
IPM2で新たに追加された機能が「オートメーション」です。
オートメーションは、「トリガー」と「アクション」の2つで構成されており、「トリガー」で設定した条件を満たした時に「アクション」を実行します。
例えば、トリガーに「UPSのAC停電」、アクションに「ホストのシャットダウン」を設定したオートメーションを作成しておくと、停電発生時にホストを自動的にシャットダウンします。
IPM2 機能一覧
Eaton社が発行している複数のPDFに機能一覧が記載されていますが、power-management-software-comparison(PDF)から転記しています。日本語への翻訳をご希望の方は、ブラウザの翻訳機能やインターネット上の翻訳サービスをご活用ください。
Features | IPM 2 Optimize |
||
---|---|---|---|
Fully HTML5 web Interface | 〇 | ||
Auto discovery | 〇 | ||
Send email notifications | 〇 | ||
Monitor third-party devices | 〇 | ||
List based asset catalog | 〇 | ||
Virtual appliance | 〇 | ||
Microsoft™ Active Directory integration | 〇 | ||
Supports LDAP authentication | 〇 | ||
Power aggregation through the power chain | 〇 | ||
2D rack view | 〇 | ||
Event-based automation | 〇 | ||
Mass node-settings configuration tool | 〇 | ||
Mass firmware upgrade tool | 〇 | ||
Virtualized host shutdown | 〇 | ||
Graphical automation wizard | 〇 | ||
Power capping of compatible servers | 〇 | ||
Cluster shutdown with IPM in cluster | 〇 | ||
Shut down VxRail, Nutanix, vSAN VMware HA | 〇 | ||
Targeted virtual machine migration | 〇 | ||
Targeted virtual machine graceful shutdown | 〇 | ||
Trigger actions from third-party devices | 〇 |
IPM2 と IPM1 の差異
Eaton社が発行しているipm2-vs-ipm1-comparison(PDF)から転記しています。日本語への翻訳をご希望の方は、ブラウザの翻訳機能やインターネット上の翻訳サービスをご活用ください。
Infrastructure Management | IPM 2 | IPM 1 | ||
---|---|---|---|---|
Asset management | 〇 | × | ||
Dashboard view | 〇 | × | ||
Power chain view | 〇 | × | ||
Rack view | 〇 | × | ||
Environmental view | 〇 | × | ||
Status dashboard | 〇 | × | ||
Basic alarms settings | 〇 | × | ||
Data center Layout | 〇 | × | ||
Network settings | 〇 | × | ||
Notifications settings | 〇 | × | ||
Security wallet: centralized and secured credential management | 〇 | × | ||
Save & Restore OVA | 〇 | × |
Automation (Protection Policies) | IPM 2 | IPM 1 | ||
---|---|---|---|---|
Wizard for sequential Policy | 〇 | × | ||
Awareness checking : to prevent misconfiguration | 〇 | × |
Advanced Power Management actions | IPM 2 | IPM 1 | ||
---|---|---|---|---|
Control ePDU outlet groups by asset | 〇 | × | ||
Advanced user script : Redfish, WoL, encrypted credentials management | 〇 | × |
Mass-management | IPM 2 | IPM 1 | ||
---|---|---|---|---|
Mass configuration and upgrade of M2 card FW | 〇 | × |
Packages | IPM 2 | IPM 1 | ||
---|---|---|---|---|
VMware compatible OVA | 〇 | 〇 | ||
Virtual box compatible OVA | 〇 | × | ||
MS Hyper-V composable OVA | 〇 | × |
Intelligent Power Manager 2 技術仕様
IPM 2.8.0は下記仮想環境の仮想マシンとして配置可能です。
VMware | |
ESXi | 8.0(up to U2), 7.0(U3), 6.7(U3), 6.5(U3) |
Workstation Pro | 17 |
Microsoft | |
Windows Server (Hyper-V有効) | 2022, 2019, 2016 |
Windows Client (Hyper-V有効) | 11, 10 Ent / Pro with Hyper-V feature enabled |
VirtualBox | |
VirtualBox | 7.0.18 |
IPM2は下記リソースを使用します。
必要仮想マシンリソース | |
CPU | 4 CPUs |
Memory | 8 GB of RAM |
DISK (user and system data) | 64 GB |
DISK (system firmware and bootloader) | 4 GB + 300 MB |
IPM2は下記サードパーティープラットフォームと連携可能です。
VMware | |
ESXi | 8.0(up to U2), 7.0(U3), 6.7(U3), 6.5(U3) |
vCenter (**) | 8.0(up to U2), 7.0(U3), 6.7(U3), 6.5(U3) |
Site Recovery Manager (SRM) | 8.8.0 on vSphere 8.2 |
vSAN (*) (**) | 8.0(up to U2), 7.0(U3), 6.7(U3), 6.5(U3) |
vSAN stretched cluster (*) (**) | 8.0(up to U2), 7.0(U3) |
Microsoft | |
Hyper-V (role & server core) (***) | 2022, 2019, 2016 |
System Center Virtual Machine Manager (SCVMM) (***) | 2022, 2019 |
Windows Server (***) | 2022, 2019, 2016 |
Nutanix | |
Acropolis AHV through Prism (*) | AOS 6.5 |
Dell EMC | |
VxRail (standard or VSAN cluster) (****) | 7.0.2xx, 7.0.3xx, 7.0.4xx |
(*) IPM outside of cluster for the “cluster shutdown” action
(**) with HA and DRS
(***) with WinRM basic and unencrypted authentication enabled
(****) for the “cluster shutdown” action:
・”IPM outside of cluster” or “IPM inside of cluster” with Network M2 card 3.x
※ Eaton社発行のCompatibility table、User Guideから転記しています。最新情報はEaton社Webサイトにてご確認ください。
※ IPM2は仮想環境必須のソフトウェアです。物理サーバーのシャットダウンはIPPをご使用ください。
※ Eaton JapanのIPM2仕様ページは、こちらをご覧ください。
Intelligent Power Manager 2 設定ブログ
日本のユーザー様向けに、当社ではIPM2の設定例をブログ形式で紹介しております。
※ Eaton JapanのIPM2リソースページは、こちらをご覧ください。
(ユーザーガイド、ソフトウェア、リリースノート、パンフレット等がダウンロード可能です)
初期設定
IPM2をダウンロードして、VMwareまたはHyper-V上に仮想マシンとして配置。IPM2起動後にコンソールでIPアドレスを設定するまで(ブラウザアクセスの手前まで)を解説しています。
基本設定
IPM2にブラウザでアクセスした後の基本的な設定/操作を解説しています。
- 初回ログイン
- 日本語設定(言語の変更)
- 日付&時刻設定
- ライセンスアクティベーション
- 監視(ポーリング)間隔設定
- ネットワーク設定
- SMTP設定
- Network-M2搭載UPSの検出
- 設定のセーブとリストア
- バージョンアップデート
- ログのダウンロード
- バージョン確認
シャットダウン設定例
IPM2のオートメーション機能を利用したシャットダウン設定を解説しています。
(基本設定には触れず、シャットダウン設定に特化した内容となります)
トリガー設定例
IPM2のオートメーション機能のトリガー設定を解説しています。
(トリガー設定に特化した内容となります)
アクション設定例
IPM2のオートメーション機能のアクション設定を解説しています。
(アクション設定に特化した内容となります)
Intelligent Power Manager 2 資料
IPM2の資料は、下記Eaton社のUSサイトもしくはJapanサイトからダウンロードして入手します。
Intelligent Power Manager 2 資料 直リンク
主要資料のみ直リンクしています。Eaton社にてURL変更が行われた場合はリンク切れとなります。その時はUSサイトを訪問してダウンロードしてください。