UPSが複数台あり、全てのUPSがバッテリー運転した時にIPM2のオートメーション(自動化)のトリガーを満たすような設定手順を解説します。
このブログでは、UPS 2台中2台がバッテリー運転した時にアクションを実行する[トリガー]の設定例を紹介しています。3台でも4台でも応用可能です。
はじめに
IPM2の基本設定(IP設定、ライセンス適用、UPS検出など)は済んでいる前提で話が進みます。
また、オートメーション(自動化)の[トリガー]に特化した解説となっております。予めご了承ください。
構成
VM
UPS
- Eaton 9SX1500 UPS + Eaton Network-M2 3.1.8 Card x1
- Eaton 5PX1000 UPS + Eaton Network-M2 3.1.8 Card x1
トリガーの概要
全てのUPSがバッテリー運転した時にIPM2のオートメーション(自動化)が動作するトリガーです。そのため、一部のUPS(例えば、2台中1台)がバッテリー運転しただけでは動作しません。
つまり、AND条件となります。
オートメーション設定 (自動化設定)
オートメーションは、IPM2で実装された新機能です。
トリガーとなる条件が満たされた時に、アクションが実行されます。
オートメーション > 新規作成 > オートメーション
自動化名:任意
「トリガー」
[電力の問題]を選択します。
[UPSのAC停電]を選択します。
全UPSにチェックを入れます。
かつ
[選択したすべてのデバイスがトリガーされた場合のみ動作します]を有効化します。※無効のままだと、OR条件となります。
[9SXと5PXがAC停電した時]というトリガーが追加されました。
「アクション」ご参考
- メール通知 ※トリガー条件が満たされ、アクションが動作した事を知らせる
- [遅延タイム 60秒] ※シャットダウンタイマー
- [初期トリガーの有効性チェック] (損失時:停止) ※必ず[自動化を終了します]を選択
- メール通知 ※指定時間内に復電しなかったため、シャットダウンアクションが動作した事を知らせる
- (以下、実行したいアクションを並べていく)
トリガー動作テスト
テスト1:UPS1台のみバッテリー運転にしてオートメーション(自動化)が動作しないことを確認します。
テスト2:全てのUPSをバッテリー運転にしてオートメーション(自動化)が動作することを確認します。指定時間(シャットダウンタイマー)内に復電させて、オートメーションが途中終了することを確認します。
テスト3:全てのUPSをバッテリー運転にしてオートメーション(自動化)が動作することを確認します。指定時間(シャットダウンタイマー)を経過して、オートメーションが続行することを確認します。
おわりに
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