UPSにUSB接続のサーバとNetwork-M2(LAN)接続のサーバを接続した場合の設定を解説します。
サーバ2台に導入するIPPとNetwork-M2を項目に沿って設定していきます。
はじめに
IPPのインストールやUPSとのUSB接続や検出は済んでいる前提で、設定方法を解説します。予めご了承ください。
システム構成
UPSにNetwork-M2を導入し、サーバAとLANで接続。サーバBはUSBケーブルでUSB接続しています。
今回はサーバA・サーバBに導入するIPPで各サーバを停止し、Network-M2の機能でUPS本体のシャットダウンを行います。
シャットダウンの流れ
今回の検証では、以下の流れでシャットダウンを行います。
サーバA:停電検知後30秒待機して、シャットダウン処理を開始。シャットダウン処理時間60秒
サーバB:停電検知後60秒待機して、シャットダウン処理を開始。シャットダウン処理時間60秒
UPS:バッテリー運転開始後90秒待機、その90秒経過後にシャットダウン(電源断まで180秒)
サーバA シャットダウン設定
サーバA:停電検知後30秒待機して、シャットダウン処理を開始。シャットダウン処理時間60秒
設定 > シャットダウン
【パワーソースの構成】
パワーソース:Network-M2が接続されたUPS
負荷セグメント:マスター出力
ログイン/パスワード:Network-M2のログイン情報
【シャットダウン構成】
Remote sequence shutdown delay:なし
シャットダウンタイマー:30 (UPSがオンバッテリに移行してから30秒後にOSシャットダウン開始)
シャットダウン継続期間:60 (OSシャットダウンを開始してからパワーオフになるまでの十分な時間。必要以上に大きくしないこと)
シャットダウンのタイプ:シャットダウン
シャットダウンスクリプト:空白
サーバB シャットダウン設定
サーバB:停電検知後60秒待機して、シャットダウン処理を開始。シャットダウン処理時間60秒
設定 > シャットダウン
【パワーソースの構成】
パワーソース:USBケーブルで接続したUPS
【シャットダウン構成】
シャットダウンタイマー:60 (UPSがオンバッテリに移行してから60秒後にOSシャットダウン開始)
シャットダウン継続期間:60 (OSシャットダウンを開始してからパワーオフになるまでの十分な時間。必要以上に大きくしないこと)
シャットダウンのタイプ:シャットダウン
シャットダウンスクリプト:空白
コンセントの遮断が有効:無効
UPS シャットダウン設定
UPS:バッテリー運転開始後90秒待機、その90秒経過後にシャットダウン(電源断まで180秒)
保護 > 停電時のシャットダウン
Output
電力供給戦略を選択する:部分的送電停止
「チェックON」バッテリーが次の時間使用中の場合はシーケンスを開始する「90」秒
保護 > エージェントはシーケンスをシャットダウンします
Output
OSシャットダウン時間:90秒
シャットダウンテスト
UPS本体へ給電している電源ケーブルを抜き、疑似的に電源障害を発生させてシャットダウンテストを行います。
〇サーバA
UPSに電源障害が発生後30秒待機し、シャットダウンしました。
〇サーバB
UPSに電源障害が発生後60秒待機し、シャットダウンしました。
〇UPS
バッテリー運転が90秒継続し、さらに90秒後にUPSがシャットダウンしました。
以上で、Network-M2(LAN)接続のサーバAとUSB接続のサーバBに加えて、UPS本体の停止を行うことができました。
おわりに
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