Eaton UPS(イートン 無停電電源装置) テクニカルブログ

【IPP】 AlmaLinux 9.4をIPP 1.73でシャットダウン

AlmaLinux 9.4をIPP 1.73でシャットダウンしました。


システム構成

  • AlmaLinux 9.4
  • Eaton IPP 1.73 for RHEL
  • Eaton 9SX700
  • Eaton Network-M2 3.1.12

IPP 1.73ダウンロード

下記URLにアクセスして、IPP 1.73をダウンロードします。
https://www.eaton.com/us/en-us/forms/backup-power-ups-surge-it-distribution/eaton-intelligent-power-protector-software-download-form/eaton-intelligent-power-protector-download-thank-you.html

AlmaLinux 9.4にIPP 1.73インストール

IPP1.73をダウンロードしたフォルダに移動します。
ウィンドウ内で右クリックし、「端末で開く」をクリックします。

コマンド「sudo rpm -ivh ipp-linux1.73.175-1.x86_64.rpm」を投入して、IPPをインストールします。

AlmaLinux ファイアウォール設定変更 (IPP使用ポートの通信許可)

IPPが通信するポートをファイアウォールで許可します。下記ブログ記事を参考に、ポート通信許可を設定します。
https://www.eaton-daitron.jp/techblog/4725.html

firewall-cmd --permanent --add-port=25/tcp
firewall-cmd --permanent --add-port=80/tcp
firewall-cmd --permanent --add-port=443/tcp
firewall-cmd --permanent --add-port=587/tcp
firewall-cmd --permanent --add-port=3493/tcp
firewall-cmd --permanent --add-port=4679/tcp
firewall-cmd --permanent --add-port=4680/tcp
firewall-cmd --permanent --add-port=5000/tcp
firewall-cmd --permanent --add-port=5001/tcp
firewall-cmd --permanent --add-port=8883/tcp
firewall-cmd --permanent --add-port=67/udp
firewall-cmd --permanent --add-port=69/udp
firewall-cmd --permanent --add-port=123/udp
firewall-cmd --permanent --add-port=161/udp
firewall-cmd --permanent --add-port=162/udp
firewall-cmd --permanent --add-port=200/udp
firewall-cmd --permanent --add-port=4679/udp
firewall-cmd --permanent --add-port=4680/udp
firewall-cmd --permanent --add-port=5353/udp
firewall-cmd --reload


IPP ログイン

AlmaLinuxのブラウザ(Firefox)で、https://127.0.0.1:4680/ または http://127.0.0.1:4679/ にアクセスします。
ログインとパスワード共に、初期値はadminです。

初回ログイン時、パスワード変更が求められます。任意のパスワードに変更してください。

IPP UPS検出

IPPにログイン後、「アドレスのスキャン」をクリックします。

検出するUPS(Networkカード)のIPアドレスを入力し、「スキャン」をクリックします。

UPSとAlmaLinux 9.4をUSBケーブルで接続する場合

USBケーブルでUPSと接続する場合は、下記の手順を実施ください。
コマンド「sudo vi /etc/rc.local」を投入します。

「sudo chmod -R 777 /dev/bus/usb/」を追記して、/etc/rc.localを上書き保存します。

コマンド「sudo chmod 744 /etc/rc.d/rc.local」を投入して、端末を再起動してください。

これで、USB接続したUPSを認識できるようになりました。

IPP パワーソース設定

検出されたUPSを右クリックして「パワーソースとして設定」をクリックします。

下記の通りに入力して、「保存」をクリックします。
・パワーソース:選択したUPS
・負荷セグメント:マスター出力
・アクセスパラメーター:Network-M2にログインするユーザーとパスワード

IPP シャットダウン設定

「設定」-「シャットダウン」-「構成」を右クリックし、「シャットダウン構成の編集」をクリックします。

下記の通りに入力して、「保存」をクリックします。
・シャットダウンタイマー:任意 (指定した時間バッテリー運転したら、シャットダウンのタイプを実行)
・シャットダウンのタイプ:シャットダウン
※他の項目はデフォルトのまま

これでパワーソースのUPSが60秒間バッテリー運転したら、AlmaLinux 9.4をシャットダウンする設定ができました。

IPP 基本設定

自動更新の設定(IPP最新版の有無チェック)は、インターネットを利用するので、基本的に無効にします。
「設定」-「システム」-「更新設定の編集」をクリックします。

間隔を「指定なし」に変更し、「保存」をクリックします。

シャットダウンテスト

UPSの入力ケーブルを抜いて、バッテリー運転にします。
指定した時間60秒が経過すると、AlmaLinux 9.4はシャットダウンしました。

おわりに

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