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Nutanix AHV & CVM (community edition 2.1)をIPM2.8.0を使ってシャットダウンしました。
本記事では、こちらの設定内容について解説いたします。
はじめに
IPM2の基本設定(IP設定、ライセンス適用、UPS検出など)Nutanixのクラスタ構築は済んでいる前提で話が進みます。ご承知おきください。
検証環境
Nutanix AHV + CVM
・Nutanix AHV × 3ノード
・Virtual Machine × 4台
Hyper-v Host Server(IPM2.8.0デプロイ用)
・Windows Server 2022
Eaton UPS
・5PX1000 + Network-M2 Ver 3.1.12
Eaton Software
・Intelligent Power Manager 2 (IPM2) Ver 2.8.0
シャットダウンフロー (停電時)
- UPSのAC停電
- 60秒待機
- UPSのAC停電が継続しているかの確認(瞬停でシャットダウン処理を開始させないため)
- 仮想マシン(CVM×3以外)の停止
- クラスタ停止(CVM,AHV停止)
起動フロー (復電時)
起動は手動で操作して下さい
- UPS 起動 (デフォルト設定で、UPSは自動的にPower ONになります)
- AHV×3ノード起動 (手動で電源ボタンON、もしくは、管理ポートを使用したリモート操作)
- クラスター開始 (開始されていれば不要)
- 仮想マシンの起動
IPM2にセキュリティウォレット情報の追加
IPM2にログインし、「設定」-「セキュリティ・ウォレット」を選択して「新規作成」をクリックします。
「ユーザとパスワード」を選択します。
「クレデンシャル」欄に下記の通り入力し、「保存」をクリックします。
・クレデンシャル名:(任意の名前)
・クレデンシャルの使用:仮想化コネクタ
・タグ付けする:(任意)
・ユーザー:(Nutanix CVMへのログインユーザー)
・パスワード:(ログインユーザに対応したパスワード)
認証画面が表示されるので、IPM2のログインパスワードを入力し、「確認」ボタンをクリックします。
Nutanix CVMへのログイン情報を追加できました。
上記と同様の手順で、Nutanix AHVへのログイン情報を追加します。
以上で、クレデンシャル情報の作成は完了です。
IPM2からNutanix CVMへのコネクタ接続と設定
IPM2にログインし、「設定」-「コネクタ」画面に移動します。
「追加」-「Nutanix Prism Central / Cluster」を選択します。
コネクタ追加のウィンドウが表示されるので、「ホスト名」にNutanix CVMのホスト名またはIPアドレスを入力し、「ポート」に9440と入力します。
クレデンシャルは、先ほどの手順で作成したCVMログイン用のアカウント情報を指定します。
「ハイパーバイザーをホストするサーバーの自動作成」にチェックを入れ、クレデンシャル情報をAHVログイン用のアカウント情報を指定し、「保存」をクリックします。
Nutanix CVMへのコネクタが追加されました。
「アセット」-「仮想資産」の画面に移動し、 Nutanix CVMを含めたゲストマシンとAHVノード、クラスタが表示されていることを確認します。
以上で、コネクタ追加作業は完了です。
オートメーション設定 (停電時のシャットダウン設定)
「オートメーション」画面に移動し、「新規作成」をクリックして「オートメーション」をクリックします。
<1> UPSのAC停電
「自動化名」に任意の名前を入力し、「電力の問題」をクリックします。
「UPSのAC停電」を選択し、「次のページ」をクリックします。
トリガーとするUPSを選択して、「終了」をクリックします。
UPSのAC停電をトリガーとして設定しました。
<2> 60秒待機
画面下部の「アクションの挿入」より「遅延タイムの設定」を選択します。
「待機時間(秒)」に”60″と入力し、「終了」をクリックします。
待機時間:60秒のアクションが追加されました。
<3> UPSのAC停電が継続しているかの確認
待機時間60秒経過後もUPSのAC停電が継続しているかを確認するために、「初期トリガーの有効性チェック」をクリックします。
「自動化を終了します」を選択し、「終了」をクリックします。
<4>仮想マシン(CVM×3以外)の停止
「ITアクション」をクリックします。
「VM Action」を選択し、「次のページ」をクリックします。
「ゲストをシャットダウン」にチェックを入れ、「次のページ」をクリックします。
シャットダウンするゲストマシンを選択し、「次のページ」をクリックします。
「条件付きアクションを選択する:」欄にて、「現在の自動化を続行します(デフォルトの動作)」にチェックを入れます。
「アクションタイムアウト」欄のタイムアウト(期限切れ)後を「120」セカンドに変更し、「終了」をクリックします。
仮想マシンのシャットダウンを行うアクションが追加されました。
<5>クラスタ停止
「ITアクション」をクリックします。
「アクショングループを選択します。」欄にて、「Cluster Power Action」を選択し「次のページ」をクリックします。
「クラスタのシャットダウン」を選択し、「次のページ」をクリックします。
シャットダウンするクラスタを選択し、「次のページ」をクリックします。
「条件付きアクションを選択する:」欄にて、「現在の自動化を続行します(デフォルトの動作)」にチェックを入れます。
「アクションタイムアウト」欄のタイムアウト(期限切れ)後を「600」セカンドに変更し、「終了」をクリックします。
クラスタのシャットダウンアクションが追加されました。ウィンドウ右下の「保存」ボタンをクリックしてシャットダウンアクションを保存します。
デフォルトでは作成したシャットダウンアクションが無効になっていますので、「Status」欄のボタンをクリックして有効化します。
以上で、オートメーション設定は完了です。
シャットダウンテスト
UPSへ給電している入力電源ケーブルを抜き、電源障害を発生させます。
<4>仮想マシン(CVM×3以外)の停止
60秒経過後に仮想マシンのシャットダウンが開始されます。
仮想マシンがシャットダウンされました。
<5>クラスタ停止
仮想マシンがシャットダウンした後、クラスタ停止処理が開始されます。
7分程度でクラスタのシャットダウン処理が完了しました。
クラスタの停止後、CVMが停止します。その後、AHV 3ノードが停止し、正常にシャットダウンされました。
以上で、Nutanixクラスタの停止は完了です。
おわりに
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