5SC,5P,5PX,9SX,9PX UPSのファームウェアを更新する手順を解説します。
本解説は5Pになっているので、5SC,5PX,9SX,9PXの場合はWEBからダウンロードするファームウェアを間違えないように注意してください。
ファームウェアを更新する前に、UPSの電源をOFFにする必要があります。
ファームウェアの更新中は、UPSを操作しないで下さい。また、UPSの電源ケーブルを抜かないで下さい。
ファームウェアを更新すると、設定が初期化されてしまうバージョンがあります。作業前に本体の設定値をユーザーマニュアル等にメモして下さい。
ファームウェア更新ツール(SetUPS)は、IPP/IPMと共存できません。IPP/IPMがインストールされていないPCで作業をお願いします。IPP/IPMがインストールされていれば、アンインストールが必要です。
【重要】5P UPSの注意事項
- 現在のUPS Firmwareが01.xx.xxxx、02.xx.xxxx、03.xx.xxxxの場合、04.xx.xxxxへアップグレードしないでください。03.xx.xxxx以下のUPSは03.18.0035が最終ファームウェアです。
- Firmwareはダウングレードしないでください。
- 5P UPSは4種類のFirmwareが存在します。基本的に(5P3000を除く)、”5P 1U and tower UPS firmware download and configuration” 1択です。異なるタイプのFirmwareをダウンロードしないように十分ご注意ください。
UPSとPCをUSBケーブルで接続する
1.UPSとPCをUPS本体に付属されているUSBケーブルで接続します。
2.UPS本体の主電源ボタンを使用して、UPS稼働状況ランプ(フロントパネル左上の緑色)が消えている事を確認します。
3.UPS本体の電源は電源供給が安定した所から確保して下さい。
ファームウェア更新作業時間は10分前後になります。更新中は絶対に電源ケーブルを抜かないで下さい。
ファームウェアをダウンロードする
Backup power UPS firmware
https://www.eaton.com/us/en-us/products/backup-power-ups-surge-it-power-distribution/firmware-downloads.html
[5P 1U and tower UPS firmware download and configuration]をクリックして、ファイルをダウンロードします。
※5Pと9PXは、型式によってダウンロードするファイルが異なります
更新ツールをインストールする
ダウンロードしたファイルを展開します
ZIPファイルを展開します
必ず、手順書PDF(英語)を一読してから、以降の作業を実施してください。
本ブログに無い注意点や手順が記載されている場合があります。
更新ツール(setups-win-xxx.exe)を実行します
[Next]を押します
[Accept]を押します
[Install]を押します
[Finish]を押します
ファームウェアを更新する
Eaton SetUPSが起動します。
Device Versionの右に、現在のファームウェアバージョンが表示されます。
メニューの【Firmware】をクリックします。
ファームウェアファイルを置くべきフォルダが表示されるので、[Open Folder]を押します。
ダウンロードしたstaファイルを移動(またはコピー)します。
指定箇所にファイルを置くと、SetUPS Toolがファームウェアファイルを認識します。
ファームウェアファイルをクリックしてから、【Upload Firmware】ボタンをクリックします。
※UPSの電源が入っていると【Upload Firmware】ボタンは表示されません
ファームウェア更新前の最終確認画面がポップアップします。
(この画面が出ない場合は、UPSの電源が入っている等の作業前準備に漏れがあります)
【Yes】をクリックします。10分前後待ち時間が発生します。
残り時間が表示されます。完了になるまで待ちます。
ファームウェア更新後の作業
ユーザーマニュアル等に記載したメモを見ながらUPS本体の設定を行い作業前と同じ設定に戻します。
設定が完了しましたら、電源ボタンを押してEaton UPSをご使用ください。