Eaton UPSは出力コンセントを制御する機能があります。この機能を使用する事により、コンセントグループごとに出力を開始することができます。
フロントパネルで電源ボタンを押した時も、停電後の復電で自動起動する時もこの設定が反映されます。
■注意■5P、5PX、EXが対応しています。5SCおよび9PXは対応していません。
デフォルトの遅延起動設定を確認します
ネットワークカードにログインして、[シャットダウンパラメーター]をクリックします。一番右の再起動の欄を確認します。
Master・・・容量が次のような場合[ 0% ]を超えた場合
Group1・・・スイッチオン[ 3秒 ]後
Group2・・・スイッチオン[ 6秒 ]後
このようになっています。
<解説>
Master=バッテリー残量が指定値を超えた時に出力開始。
Group1=Masterが出力した後、指定時間後に出力開始。
Group2=Masterが出力した後、指定時間後に出力開始。
つまり、デフォルトの設定だとMasterはすぐに出力して、その3秒後にGroup1、さらに3秒後(計6秒後)にGropu2が出力を開始します。
遅延起動させない場合
Master,Group1,Group2,全ての設定値を[ 0 ]にします。
起動遅延させる設定例
Master=50%
Group1=60秒
Group2=120秒
このように設定すると、電源ボタンを押した時(停電後の復電で自動起動する時)にバッテリー残量が50%以上ならすぐに出力開始。50%以下であれば、50%になるまで出力しません。
Group1はMasterが出力してから60秒後に、Group2はMasterが出力してから120秒後に出力を開始します。
停電から復旧した時に、ある程度バッテリーが回復してから出力を開始させたい場合にMasterの値を変更する事が多いです。
Masterにストレージのディスクシェルフ、Group1にストレージのコントローラ、Group2にサーバを接続すると、シェルフ→コントローラ→サーバの順で起動する事ができます。Group1,2の遅延時間は環境に合わせて設定願います。