Eaton UPS(イートン 無停電電源装置) テクニカルブログ

【IPM】 IPM 1.56「SSHアクション」 検証レポート

SSHアクションがIPM 1.56で大幅に強化されました。

SSHプロトコルにJSCHを使用していますが、IPM 1.55まではJSCH 0.1.41でした。IPM 1.56はJSCH 0.1.54が採用されています。
結果として、VMware ESXi 6.5にSSH接続できなかったIPMが、SSH接続できるようになりました。

検証環境

IPM 1.56 + Silver License

SSHアクションを作成する

設定 > アクション/イベント > 新しいアクションの作成をクリックします。

アクション名、イベントリスト、イベントソースは任意。
アクションタイプの中から「SSHアクション」を選択します。(シルバー以上のライセンスが必要です)

SSHサーバのIPアドレス、ポート、ユーザーネーム、パスワードを入力します。
コマンドラインの編集アイコンをクリックします。

枠内に、SSH接続時に実行するコマンドを入力します。
複数行のコマンドを実行する事ができます。

今回は下記コマンドを入力しました。
ESXiホストをメンテナンスモードへの切り替え→30秒待機→メンテナンスモードの終了→30秒待機。これを3回繰り返すコマンドです。

esxcli system maintenanceMode set --enable=true
sleep 30
esxcli system maintenanceMode set --enable=false
sleep 30
esxcli system maintenanceMode set --enable=true
sleep 30
esxcli system maintenanceMode set --enable=false
sleep 30
esxcli system maintenanceMode set --enable=true
sleep 30
esxcli system maintenanceMode set --enable=false
sleep 30

枠内にコマンドを入力できたらOKを押します。

コマンドが追加された事を確認して保存します。

SSHアクションをテストする

作成したアクションを選択。
選択したアクションのテストをクリックします。

ESXi 6.5.0 update 1がコマンドを受け付けて、正しく実行している事を確認しました。

WiresharkでSSHアクションをキャプチャ

JSCH 0.1.54を使用している事が分かります。

さいごに

IPMがSSHアクションを実装した時から、検証を実施してきました。IPMがバージョンアップされる度にJSCHのバージョンを確認しましたが、 JSCH 0.1.41の状態が続きました。毎回、JSCH 0.1.54化の要望をEatonに入れ続けて、ようやくIPM 1.56で実現しました。SSHアクションが使える機能になったと思います。これからも電源管理ソフトウェア Eaton IPMをよろしくお願いします。

以上、村田@ダイトロンがお届けしました。

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