Eaton UPS(イートン 無停電電源装置) テクニカルブログ

【IPM】 PURESTORAGE + Eaton UPS シャットダウン/起動ソリューション

PURESTORAGE様からFlashArray//X20をレンタルして、仮想化システムのシャットダウンと起動の検証をEaton IPM 1.65で実施しました。

【重要】新ライセンス販売のお知らせ

2020年9月、IPMの新ライセンス(Optimize License)を販売しました。
テクニカルブログ内の文章および画像の旧ライセンス(Silver License、Gold License)は、全てOptimize Licenseに置き換えてお読み下さい。よろしくお願い致します。

検証結果

  • PURESTORAGE + Eaton UPS 構成において、停電時に自動シャットダウン、復電時に自動起動がシーケンシャルに行われる事を確認しました。

前提条件

  • Eaton IPM Silver License以上が必要
  • 全ての仮想マシンにVMware Toolsがインストールされていること

検証環境

ハイパーバイザ

  • VMware ESXi 6.5 U2C (Build 9298722) x2

仮想マシン

  • Windows Server 2016 (Eaton IPM 1.65 with Silver License) x1
  • vCenter Server Appliance 6.5 U2d (Build 10964411) x1
  • SUSE Linux 15 x2

ストレージ

  • PURESTORAGE FlashArray//X20R2 x1

UPS

  • Eaton 9PX3000RT + Eaton Network-MS x1

電源管理ソフトウェア

  • Eaton Intelligent Power Manager 1.65 with Silver License

検証環境 構成図

UPS背面コンセントグループへの電源ケーブル接続

9PX3000RTは、3つのコンセントグループ(Master、Group 1、Group 2)に分かれています。各グループの電源供給を遅延させる事により、接続されている機器の電源投入時間をずらすことができます。

例:Master 0秒後、Group 1 120秒後、Group 2 300秒後にパワーオン

シャットダウンフロー (停電時)

UPSのシャットダウンにより、機器5の給電を停止しています。

  1. 仮想マシン ※任意順序付け可能
  2. vCenter Server Appliance、Windows Server with IPM installed
  3. ESXi
  4. UPS
  5. PURESTORAGE、Switch

起動フロー (復電時)

遅延設定により、機器1~3を任意の時間差で給電を開始しています。

  1. Switch、PURESTORAGE シェルフ
  2. PURESTORAGE コントローラ
  3. ESXi
  4. Windows Server with IPM installed、vCenter Server Appliance
  5. 仮想マシン ※任意順序付け可能

おわりに

IPM 1.65はVMware 6.7にも対応しています。PURESTORAGEを導入予定のユーザー様には、Eaton UPSによる仮想化基盤の電源保護を推奨させて頂きます。

以上、村田@ダイトロンがお届けしました。

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